はじめに
こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです!今回は、僕がオーストラリアで体験したワーキングホリデー生活の終盤についてお話しします。夢見たオーストラリア生活で、仕事の解雇やコミュニケーションの壁に直面しながらも、そこで得た挑戦と挫折の日々。そんな中、路上で出会ったギタリストとの友情や、最後まで諦めずに自分を磨き続けた経験が、今の僕を支える大きな財産になっています。
「仕事を失った後、どうやって立ち直ったのか?」「異文化の中で何を学び、どう成長したのか?」この記事では、そのリアルな体験をストーリー仕立てでお伝えします。これからワーホリを考えている方や、挑戦する勇気が欲しい方の参考になれば嬉しいです。それでは、最後までお楽しみください!
突然の解雇、そして気づかされた現実
オーストラリアでの生活も後半戦。デルソルでの仕事が3ヶ月を迎えた頃、オーナーからの面談がありました。そこで告げられたのは、まさかの解雇。理由は「コミュニケーション力の不足」でした。
当時の自分を振り返ると、その指摘は的を射ていたと思います。英語力だけでなく、職場での積極性や会話を避けていた自分の姿勢が問題だったのです。オーストラリア訛りの英語を理解できない恐怖心から、会話を避け、黙々と仕事に集中していました。しかし、職場の一員として認められるには、もっと積極的にコミュニケーションを取る必要がありました。
さらに文化の違いを理解せずに失敗したことも。例えば、店内で自分の好きな曲を流していいというルールを誤解し、少し卑猥な歌詞が含まれた曲をかけてしまったこともありました。マネージャーやオーナーとの込み入った会話で言葉に詰まり、沈黙が続くこともしばしば。振り返ると、「挑戦する気持ち」を欠いていた自分に気づかされます。
仕事を失った日は、帰り道で涙が止まりませんでした。道端でばったり会った彼女に心配されましたが、理由は言えませんでした。悔しくて、恥ずかしくて、言葉にできなかったのです。
再び履歴書を配る日々
デルソルを去った後、残りの3ヶ月のワーホリ期間をどう過ごすかが問題でした。友人からは「オーストラリアを旅してみたら?」と言われましたが、何かやり切った感覚が得られないままでは楽しめない気がして、旅行には踏み切れませんでした。
代わりに、僕が選んだのは再び履歴書を配ること。アパートの家賃収入があったおかげで生活費は何とかなりましたが、自分の中で「働き切る」という目標を果たさない限り前に進めない気がして、ひたすら行動しました。今思えば、3ヶ月しかビザが残っていない状況で雇ってくれる職場を見つけるのは難しいことでしたが、その時はそれが唯一の選択肢のように思えました。
路上のギタリスト・ヤマトさんとの出会い

そんな中で、僕の心を癒し、励ましてくれた存在がいました。それが路上でギターを弾いて稼いでいたヤマトさん。彼は僕と年齢がほとんど変わらないのに、自分の力で稼ぎ、街ゆく人を惹きつけ、拍手をもらっていました。
ヤマトさんの姿は僕にとって希望そのものでした。ほとんど英語が話せない彼が、オーストラリアで自分らしく生きている姿は、「英語力だけがすべてではない」という大切な気づきを与えてくれました。彼は自分で作曲した曲をiTunesにアップして販売したり、バーでライブを開催したりと、毎日を楽しんでいました。
時間があるときは彼の演奏を見に行き、いつの間にか仲良くなりました。アパートに遊びに来てはギターを教えてくれたり、僕の彼女と一緒に弾き語りをしたりすることもありました。そんな日々は、僕にとって大切な心の支えとなりました。
ワーホリ生活の終わり、そして日本へ
残りの3ヶ月間、僕は働くことはできませんでしたが、最後までオーストラリアの生活を満喫しました。そして、ついに帰国の日がやってきます。彼女はそのままオーストラリアに残ることを選び、僕は日本の大学生活に戻ることになりました。
帰国後、浦島太郎のような気分でした。同期だったはずの友人たちはすでに社会人として働いており、大学には自分よりも数歳若い学生たちばかり。そんな中で、自分の進路について真剣に向き合う必要がありました。
次回へ続く:未来を切り開く決断
オーストラリアでの経験を経て、日本での生活が再スタートしました。しかし、どこか心が晴れない日々。就職活動も始めましたが、なぜかどの選択肢にも気持ちが乗らず悩む日々が続きます。そんな時、父親の一言が僕の進路を大きく変えるきっかけとなりました。
次回は、僕がどのようにして未来を切り開いていったのか、その経緯をお話しします。どうぞお楽しみに!
最後に一言
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。オーストラリアでの挑戦と挫折は、今の僕にとって大きな学びとなり、人生を切り開く原動力になりました。この記事が、あなたの何かのヒントやきっかけになれば幸いです。それではまた次回お会いしましょう!See you around!